セブン銀行(東京都千代田区)は11日から、海外で発行されたキャッシュカードやクレジットカードによる日本円の引き出しサービスを同銀行のすべてのATM(現金自動預け払い機)で開始する。現在、セブン−イレブンの店舗を中心に設置されたATMは33都道府県で1万2千台以上。同様のサービスの実施は一部の金融機関にとどまっているが、普及すれば、訪日外客にとって旅行の利便性が向上する。
訪日外客からの要望が強いサービスで、観光団体や旅館・ホテルの間でも金融機関に対応を求める声が挙がっていた。国土交通省によると、国内のATM約15万台のうち、同様のサービスへの対応は、現在、郵貯やシティバンクなど約2万7千台程度という。
セブン銀行のATMは、ビザ、マスターカード、アメリカン・エキスプレス、JCB、中国銀聯に対応。一部ブランドでは日付が変わる一定の時間帯に利用できないが、ほぼ24時間利用できる。ATMの画面は、英語、韓国語、中国語、ポルトガル語で案内される。
サービス開始に合わせ、成田国際空港の第1・2ターミナルの到着ロビーに計4台のATMを設置する。他の空港にも設置を進める。